星に願いを
瀬田行生
「流れ星に願いをかけて」
「それが 流れ星に もう一度 流れて って願いで」
「また 流れた流れ星に」
「また 同じ願いをかけて」
「・・・ずっと繰り返したら どうなるのかな?」
君がふと溢した
「そしたら その流れ星を見てる人の願いが叶い続けて 素敵じゃない?」
でも、それじゃ、君の願いが叶わないじゃないか
外気は冷たく 吐息は白く 長く 長い沈黙の後
僕が何か言うより先に
「そっか、そのうち、夜が明けるんだね、きっと」
自由詩
星に願いを
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瀬田行生
2025-02-25 22:10:09
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