遠い日
ryinx






うしなわれたものは、いつもやわいかたちをしている
それならば、うしなわれるまえに
きずつけずに、たいせつにしていたらよかったのに。

水色の浜辺にちいさな時計をてにもって
かわいた風の音を聴いて
リュックには雨色の水筒と

波はしろく風は頬を切りつける
ずっと遠くまで歩くつもりで、
揺れるとおくの灯台をながめてる




自由詩 遠い日 Copyright ryinx 2025-02-25 14:33:47
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