悲しくて
苦しくて
切なくて
ポロポロ涙が溢（こぼ）れます

心が透明になったら救われるのでしょうか
この身体が朽ちたら救われるのでしょうか

今はただ　
輝く川面を眺めては
紫煙をくゆらせ
時が来るのを待つのです

孤独な水鳥が風をはらみ
飛び立ちました

わたしも冷たい風に乗り
彼方の住処（すみか）に帰りたいのです

悲しくて
苦しくて
切なくて
ポロポロ涙が溢れます

明日もまた北西の風が吹くようです