過去(きのう)と現在(いま)の狭間で
栗栖真理亜

滲む涙の帯
暗闇のなかで金色の炎となりて揺らめく
ただ執念深く心に焼き付かせながら
まるで引き潮のようにさっと引いていく気持ちの裏で
なにかがからっぽの頭を満たそうと重くのしかかってくる
どうしようもないやりきれなさと諦めとがお互いをせめぎ合いながら
わたしを過去への想いへとスリップさせる

夢はいつから幻(ゆめ)になるのだろう
そんな途方もない考えが頭をよぎって離れない

うずくまる自分の影をじっと見つめながら
いつまでもいつまでも
ただ、じっと責め続けた


自由詩 過去(きのう)と現在(いま)の狭間で Copyright 栗栖真理亜 2025-02-18 23:03:48
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