悪い虫

目が覚めたときの感覚
空虚が僕の胸を塞いでいる
腹の底にある悪い虫
乗っ取られて
理性を失う
力任せに振り回す
拳が当たった
その瞬間から
僕は血の気を失う
実際は信頼を失う
僕は愚かだ
取り繕うように優しく
しかし腹の底で
また虫が騒ぎだす


自由詩 悪い虫 Copyright  2025-02-13 19:14:55
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