永遠
ミナト 螢

言えなかったままの気持ちが
寂しくならないように
溜め息でリボンを掛けた

悔やんだり喚いたり
全然綺麗じゃないのに
どうして思い出は
心の中で生まれるの

酷かった言葉も
醜かった仕草も
傷だらけになったけど
今ではガラスの内側で
光を探している

一緒に泣いたね

その瞬間だけ
僕等は時間を止められる

周りが見えなくなるくらい
秒針で抉ったハートを
ずっと大切に持っている

世界が続いていても
忘れないで欲しい

君がいたこと
僕がいたこと

さよならに弾かれても
またいつか会えたらと
願わずにはいられない
その心があれば

名前を付けようとした
眩しい季節は
終わることを知らない


自由詩 永遠 Copyright ミナト 螢 2025-02-13 08:00:45
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