2月の道
番田 

僕は何であるかを考える
いつもこの街のどこかを
ぼんやりと歩きながら そして
自分の姿を忘れながら


夏は自転車に乗った
光を 駆け抜けた あの時
橋をそして 渡った
魚を目にした 水面に


子供の頃はいつも何もわからないくらい自由だった
無邪気だったあの頃 友達もみんないた
僕はそこで何をしたんだったっけ
風が砂を舞い上がらせた柵
あいつは今はどうしているのだろう


今日も外は寒かった
ブックオフにいた 僕は
僕の古くなったエロ本を置いて
そこから僕は帰ってきた



自由詩 2月の道 Copyright 番田  2025-02-10 00:53:21
notebook Home