消雪
詩乃

帰り道のスーパーの駐輪場

彼だったかもしれないそれを

彼女であったかもしれないそれを

無遠慮に踏みつける

サクッサクッザクッ

白く盛り上がったふわふわが

黒く固くぺったりと

滲んでく滲んでく

アスファルトに

買い物を終えた頃には

忽然と姿を消していた


自由詩 消雪 Copyright 詩乃 2025-02-06 21:11:27
notebook Home