詩想、思考スル(改訂)
ひだかたけし

鈴なり思考の響き
内から沸き起こり
耳へと抜ける、

意識集中すれば 

朝に夕に
力動絶えることなく 、

脈打つ思考生命
見えざる本性
エーテルのゆらぎ
この瞬間の
肉体へと ゆらり
うねり唸る ゆらり鈴なり

既に終わった抽象思考死体を後にし


  ☆


思考の鼓動を聴いている
日々の営みのなか

意識をしっかり明るませて

深みに降りていけばいく程
高みへ昇りいき
高みに昇っていけばいく程
深みへ降りていき

地に足を付けつつ天へ巻き上げられ
天に巻き上げられつつ地に足を付け

意識をしっかり明るませて

日々の営みのなか
思考の現の力 脳髄に響く

己、自らの今の
無力さを認め識りつつ

  ☆

意識の舌を押し出す
チロチロリ
しずかさ司りて

宇宙の記憶
この脳髄に
焼き付けられ
絞り出す如く
凍結した声
響かせ続け
列を為し
次第に
円を描き始め

冷血の爬虫類の様
自らの尾を噛みながら
くるくる螺旋描いて
昇り生きながら

 地に這い上がり
 血を熱くし
 直立二足歩行
 頭を垂直に反らし 
 天を仰ぎ見て
 覚醒した人の意識
 今、
 孤独と云う
 バケモノすら飼い慣らし

毅然として 独りたること
タマシイ うねり
立ち上げ続け 何度でも

悠然と哀しみ抱え込む
力強き魔力の声
轟き響き渡り木霊する 、

縛り付けられたベッドから
意識の舌 シュッと伸ばし

上昇の螺旋に即し、

軌道の際に控える
自ら生きて在ること
生存の秘密を捉えつつ 、

魂の霊性に向かい 思考スル


 



自由詩 詩想、思考スル(改訂) Copyright ひだかたけし 2025-02-03 19:11:03
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