我が逃走
鏡文志

本当のことを知り これはやばいと呟いた
いつもいつも大衆を、扇動せしめる人よ
晴れ渡る日も雨の日も 響くその嘘よ
雲間から光射しても 画面から消えずに
願うことは、我が逃走

役所に電話をかける それが私の癖になり
毎日毎日新聞に投書をしては 無視される
悲しみにも喜びにも 映るその嘘よ
幸せとうに褪せても この国は続くと
唱える言葉は 彼が想像

どこかから救いの声 私を呼んで
異国へ連れてってくれると この国残して
期待する内は 未だ、妄想


自由詩 我が逃走 Copyright 鏡文志 2025-02-03 17:02:08
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