もう直ぐバレンタインデーという一年で一番破廉恥な１日が来ます。
公の場で恋する女子＝ミーハーが誰かを贔屓にしたり、羞恥心のなさを爆発させる１日です。

私が人にいじめられてしまう理由の一つに勇気があります。
クリスマスをバカにしたり軽蔑を口に出来る男性は多い。しかしバレンタインデーはバカにしづらい。
何故ならそこには、自分が非モテ故の嫉妬心から発言していると言う弱味を突かれかねないと言う警戒心がある。

ハッキリ言おう。バレンタインデーは恵方巻きと同じで、チョコレート業界が勝手に仕組んだ厳粛さとは全く無縁の行事であり、それに踊らされて他国異文化のものを鵜呑み丸呑みにして抵抗なく人前で誰かを贔屓にしてチョコを配ったりする女子は、もう口には言い表すことも出来ないほどのお方なのです。

私が誰かを贔屓して好きだ嫌いだ、そう言って他人を虐めたり弱いものを作り出すことのなかった理由は、人は自分が誰もが一番可愛いと言う事実に誰よりも先んじて気づいていたからだとどこかで思うのです。

考えても見て欲しい。
貴方が自分より他人の方が可愛くなってしまったとしてしまおう。他人は貴方とは別の人生を生きている。その生活の中でその人は貴方と同じ様に始終命に関わるリスクや胸の痛み苦しむに苛まれながら生き、生活している。貴方が自分の人生よりその人が大事だとしたら貴方はその場に平然と立っていられないくらい、その人のことで頭がいっぱいになってしまう。そうしたら貴方の人生はどうなる？　そしてもう一つ、その人にとっては迷惑以上の何者でもない話でもある。

距離感が取れていないとダメなのです。
石を見て欲しい。道端にじっと転がっている。彼は彼女はどう言う物質か？　自分が一番大事ですと口を開けずに語っているではないですか？

貴方はそこにいる。平然といなければいけない。そうでなければ合理性に欠ける。貴方は自分が一番可愛い人間でいるべきなのだ。

私が大人にモテたのはその素直さを誰よりも素直に顔を出してしまう少年だったからだと思う。
子供には好かれなかった。

私あの人のことばっかり思ってる〜、とかみんなのこと大好きで〜とか口に出してしまう女子には特にである。お前みんな好きなわけねーよ！　お前はお前が一番好きに決まってんだよ！

男も女も石でさえ、そうなんだ。草花も当然そう。自分以外誰でも良いんだよ。誰かのことが一番なんてひとときだけの思い込みでしかねーんだよ。あくまでその誰かは自分以外の二番目なんだよ。誰かが死んだら自分は生きていても仕方がないと言う思いは否定しない。そこは否定しないよ。だってその誰かは、一番可愛い自分を輝かせてくれる存在で楽しませてくれる存在でそれが去ってしまうことで、一番可愛い自分の人生に楽しさは消えてしまうのだとしたら、それが辛くて死ぬのを否定はしない。

俺だって、ブライアンウイルソンの音楽、サザンの音楽。ありとあらゆる歌や音楽、自分を楽しませてくれるものが去ってしまったら、死ぬかも知れない。でもそれはあくまで自分が一番可愛いと言うことが大前提であった上でだね。

私が一番好きなのは昔から、そう言う素直で、自分が一番可愛いですと言うことを認め、その上で私を可愛がってくださいと他人に愛想を振りまける人。結局本命チョコを人前で渡す人でなく、義理チョコを全ての男性に分け隔てなく配れる優しい人です。本命がもしあるとしたら、内緒で渡すべきでしょう。

国のために死ぬと言うことはどう言うことか？　国のために死ねる他人のために死ねる。そう言う一番可愛くて格好のいい自分を他人に認めて欲しいと言う名誉を賭けた闘いなのです。社会で生きる公心を持って生きるとはそう言うこと。そこには物語が必要。第二次世界大戦中日本は軍歌を用いて、そこに物語を作り日本兵を送り出したのです。天皇陛下のために死ねる一番可愛くて格好のいい自分を認めてくださいと皆で身を乗り出して死んでいった。

今はどうか？　コロナで年寄りを死なせてはいけないと若者が率先して、リスクのあるワクチンを打つ。そこにはお父さんお母さん一番可愛い娘息子である僕たち私たちを認めてくださいと言う物語の上に立ったもう一つの日本兵の姿がある。

しかし私はそこに第二次世界大戦期の日本にあった大義や正義を見出せない。
それはバレンタインと同じ、捏造された物語だから。乱れた公であり、淫らな公であるから。

考えてもみなさい。子供が大人のために死んでいったら、未来の国はどうなってしまう？
第二次世界大戦期の日本兵は、日本の未来のために、子供達のために死んでいったのです。そこの前提が違う。だから私はコロナワクチンも打たないし、バレンタインデーも一切チョコレートを貰わない。

石はふにゃふにゃの甘ったるいチョコレートとは違う。やはり私はチョコレートより石が好きだ。