atsuchan69

背中で赤いやつが暴れてやがる
一生消せねえ黥の幽鬼だあ
酒と博打で女房は消えちまった
寒空に震えても、背中はいつも火達磨よ

地獄の鬼が暴れやがる、燃えやがる
のたうち回って転がったって
もう誰も、誰も助けちゃくれねえんだ
だ、誰か、頼む、ひぇええ、助けてくれえ

ひゃ、ひゃ、ひゃ、燃えてやがる
奈落の炎がもっと苦しめと燃えてやがる
熱い、熱い、烈火の顔で燃えてやがる

けっ、これが俺様の生きざまよ
いつ野垂れ死んだって悔いだらけでいけねえ
ざまあねえや、閻魔さまが笑ってやがる


自由詩Copyright atsuchan69 2025-02-02 08:17:17
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