バランスの良いいくつもの林檎
朧月夜

わたしの球体はふくらんだ。

ト音記号をまず描いたように、

カンバスには出鱈目な刷毛の何塗りか、

(おぼえていない……p)。

砂丘を越えて。いつだって、ラクダはたどり着いて……

凡庸な紅茶のひとしずく、

父も母もまだ眠っている。


自由詩 バランスの良いいくつもの林檎 Copyright 朧月夜 2025-02-02 00:16:23
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