指を結ぶ
みぎめ ひだりめ

わたし
約束をするために 生まれてきたの
一度きりでいいから 指を結んで
守ってくれなくても いいの
また会おうって 嘘でもいいから

あなたの 人生のうちの
ちいさなちいさな ひとつの
どうしようもないものを
わたしは 抱きしめて

枯れた月の わずかな黄金に
見えた 果てしないゆめに
わたしは 人生のながさを知る

あのとき 結んだ指は
終わらない 夜を越え
それでも あたたかいのね

あなた あなた
嘘つきな
夜って やさしいの?


自由詩 指を結ぶ Copyright みぎめ ひだりめ 2025-02-01 17:52:28
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