エーテルのこの朝に
ひだかたけし

ベランダに出て
すっぽんぽん
思いっ切り伸びをして
そら仰ぎ見れば
青く青く色づくただ青
気高くも艶やかに
天真爛漫にして
包み込まれ包み込み
見えぬままに力強く
脈打つ思考生命
エーテルのゆらぎ
この瞬間の持続に
充ちる静かさ

夜を徹して闇底に
突き落とされ続け
これで終わりかなぁ
諦めつつも躍り続け
寝入ってはどんより起き
またどん底に寝入っては
何故か回復し迎える朝に
力漲る黄金の球体
眼差し眼差され
万遍なく
火を光を放ち青く青く
闇を染め抜き浮き立たせ
今日という時を差し出して

充ちる静かさの内に瞑目し
意識の奥処から感じる動態
わたしを私たらしめている
宇宙の意志を受け取りつつ
更にこの力動を明るませ
陰りを闇を含み担いつつ
尚一層更に透過させ
荒くれ生かされている限り
新たな一日へとすっぽんぽん 、

望まれている如くに受け臨む




自由詩 エーテルのこの朝に Copyright ひだかたけし 2025-01-31 20:25:29
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