二人で共に居れば、地獄だって天国に変わる
りつ

ちび海月

と彼は貴女を名付けましたね
貴女は彼を“あーちゃん”と呼んでいた

結婚してからの日々
貴女はずっと淋しそうだった
ひとり画像に写る影
狭い金魚鉢に
1匹だけのペタちゃん

結婚してから
「間違えた」と気づいたのでしょう?

ちび海月

あーちゃんは、ひとめで自分の唯一無二の伴侶だと、予感したのでしょう

あーちゃんとの日々
貴女は幸せではなかったのですか?
罪を感じる必要などなかったのですよ

いずれ赦されることは決まっていたのです

それでも尚、気が狂うほど淋しいのは
何故?

あーちゃんと同じ場所へは逝けないから?

大丈夫ですよ

あーちゃんの性格なら
「全部、俺が悪い。全部、俺の責任だ」と言って
何をしてでも
地獄へと
貴女のもとへと行きますよ

貴女はそのままでいい


地獄だって
二人で居れば
天国でしょう?

お幸せにね!



自由詩 二人で共に居れば、地獄だって天国に変わる Copyright りつ 2025-01-30 09:11:14
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