桃太郎、やみバイトする
りつ

上の人から話がきたぜ

「おにが金をもっている。おにがしまに行け」
だとよ

おい、さる、きじ、犬、
行くぜ

着いたぜ
さくせんかいぎだ

まず、犬が行って
おにをゆだんさせる

つぎにさるが行って
ロープでしばる
あばれるなら、なぐれ

きじはみはりやくだ

分かったか?
じゃ、実行だ


桃太郎たちは
おにをなぐってしばりました

「よう、おにさんよ、アンタお金もちだって?
オレにもくれよ」

「い、いくらほしいんだ」

「かくしたってダメさ。アンタが5000万もってることは知ってる。ぜんぶ出せばころさない。金はどこだ?」

「い、いのちだけは助けてください。タンスの中にぜんぶあります」

こうして桃太郎は、
おにのお金をうばいました

おっつー!バイ!
なかまたちはあちこちに逃げました

「チッ!ジジイとババアにほうこくか。
マジ、ウゼー!
まぁ、これも金のためだ」

桃太郎は、
家でまっていたおじいさんとおばあさんに、
5000万わたし、
仕事代として50万もらいました

桃太郎はひとりごとを小さなこえで言いました
「オレ、いつまでヤバいしごとやればいい…
サツにたれ込んだら、かぞくをころすっておどされて…ほんとは止めたいんだ…」


おじいさんとおばあさんはニヤニヤ笑ってました


めでたし めでたし




自由詩 桃太郎、やみバイトする Copyright りつ 2025-01-29 23:57:46
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