詩想、浜辺にて 
ひだかたけし

灰白のコンクリート剥き出し
絶えざる空爆に崩れ落ち
ひたひたと歩み入る
自らの内部の裸形の現に
善きもの美しきもの
霊性の花束を
自らの意志を以て投げ入れんと

破水し獣声荒れ狂う乱打の水際から 、

一度剥き出しの廃墟とされた
この浜辺に打ち上げられ 
無意味から立ち上がる
意味の生動を
絶えず体験し
生き抜けば 、

自らの思考の内に
草笛の響き光り放ち
    、 
 「しこうによって
  うちゅうのしょじしょうのながれに
  ごういつするのを
 わたしはかんじる」*









*ルドルフ・シュタイナー『霊界の境域』より
作者に依り全てひらがなへ変換し引用







自由詩 詩想、浜辺にて  Copyright ひだかたけし 2025-01-29 21:16:33
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