渚にて
ひだかたけし

風を浴びる

人、
ひんやりと神の内懐に入り
包み込まれながら
気流の鳴る音を聴き

浴びる風、

静か彼方に流れていく
水の流れゆく響き
木霊させながら
魂に爪喰い込ませて居るもの
鎮め解き放ち人を楽にして

新たな誕生を促すかの如く、

吹き付け吹き渡り吹き続ける
冬の北風 、
神の袖口 揺らし震え

一過な覚醒すら予感させ










自由詩 渚にて Copyright ひだかたけし 2025-01-25 18:23:42
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