日本人よ
鏡文志
夏の暑さを、許しなさい 夏は、暑いものです
冬の寒さを、許しなさい 冬は、寒いものです
虫が鳴くのを、許しなさい 虫も人と一緒 お互いを求め合うものです
雷が鳴るのを、許しなさい 雷は電力になるとなると、これは許せるでしょうか?
どこまでもご都合主義で我が儘なる日本人よ 人の心を失くしつつある人々よ
海が全てを飲み込み、全てがいつか川へと流れはつることを、許しなさい
夢がいつか破れ、現実に気づかなければなくなることを、許しなさい
自ら欲に溺れ、集団に迎合してきたことを認めなさい
他人を許せない自らの横暴と、傲慢さを、千のナイフと万の強欲と、億の無神経で沢山の人たちを斬りつけ、傷つけてきたことを、認めなさい
愛を知りなさい
愛は許すことだと、知りなさい
日本人よ、人の心を失くしつつある人々よ
いつか川へと流れはつることを諦め、それでも野蛮人達の手先になることを拒否し、負け戦を承知で命懸けで闘った過去を持つ人々よ
生きなさい
そして、命懸けで熱を起こしなさい
それは、貴方が生きていることの、存在証明
輝きなさい
死んだら葬儀屋も悲しむくらいに気高く生きなさい