野施行十二単衣 ㉜
水恋鳥魚夫




(548)銀座には永遠に朽ちることのない花が咲いている

そこはロシアが欲しがる永遠の不凍港にも似て
60年代、70,80、90,そして2000年代と

JR有楽町駅の西側出口には社交人材派遣ショップ白いバラとか
タヌキどんぶり格安屋とかあり
中古楽器音蔵、アップルCショップとあった

最近はコンビニ通り、
コンビニタウンと呼ばれ新通りが次々に出現

何しろ人が集まる、道路に人が出ると上空からは
東京高速道路が大失敗の53億円で購入の歪が見えるが

道路も塞翁が馬、思わぬ変身をする

近い将来車両通行を廃止し2.2キロメートルの道路の

両側にチューリップを植え歩行者専用道路とする
計画が持ち上がっているそうだ

しかしこの銀座は負の遺産の街だけじゃない

銀座を発祥の地とする歌謡曲の舞台でもある
日比谷も外苑もこの地名で歌われた

私の特筆は山内賢の硬派の若々しい金属音の歌声だろう
山内賢の二人の銀座はプロの垢が抜けて新鮮

スズキアコーディオンの蛇腹が作り出す
細い金属音重音の特徴がある
奇麗に真っ直ぐ並んだ琴線の如く

泉雅子がまたデユエットかわいらしさ満載で
キューキャーとアヒルみたいに歌い
とてもいい人は運命の歌のコンビなんです

響け二人の銀座の歌声、響け若人の銀座甲子園
みゆき通り、鈴蘭通りと夢のロードが今も駆け巡る



散文(批評随筆小説等) 野施行十二単衣 ㉜ Copyright 水恋鳥魚夫 2025-01-20 19:06:48
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