独り言1.20
zenyama太郎

○「独り言」
今朝も
ボケてない証に
独り言を二言三言

○「冬田」
冬田は
今は風雪に耐えながら
地力を蓄えている
春の田植えを夢見ながら


○「極楽登山」
名山あり名湯あり名酒あり

○「婦唱夫随」
妻が笑うとき僕も笑う
妻が小言をいうとき僕は聞き流す
妻が饒舌になるとき僕は無口になる
妻が病気のとき僕は主夫になる

○「一本の糸」
理性の一本の糸が
切れたら
人間ではなくなる

○「原因」
原因というものは
一つではないから
解決が難しいのだ

○「認知症」
認知とは物事を言葉に置き換えて理解することらしい
顔は出てくるけれど名前が思い浮かばないというのは
認知症なんだろうな

○「終活」
年寄りは
十年一日がごとく
一日
一日
生きていけばいい






自由詩 独り言1.20 Copyright zenyama太郎 2025-01-20 06:02:01
notebook Home