首筋の虫
栗栖真理亜

左首筋に喰らいつくドンとした重さを感じ
思わず顔を顰める
まるで虫がしゃぶりつくような薄気味の悪さ

しばらくすると何もなかったかのようにすっきり治るが
不意打ちのようにやってくる厄介者

何だか正体のわからぬ首筋の虫は
いつも活動する機会を伺いながら張り付いている


自由詩 首筋の虫 Copyright 栗栖真理亜 2025-01-17 20:00:20
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