とほい行方
ひだかたけし
とてもとても
とほいとほい
処から
やって来る風
からだからだと
纏わりつき
からだの輪郭
形づくり
わたしの身体
通り途として
すぅうと抜け
アホイと
明るむ空の青に
挨拶しては
とほいとほい
処へと
また消えていく
その場所は
此処にも其処にも
何処にでも
終わりにも在るんだよ
細やかに
風の囁き何時迄も
遠い近いまた遠い
とほい処へ消えていく
風の行方を追っている
今は身体一つに担われた
私が囁き聴きながら
風の行方を追っている
自由詩
とほい行方
Copyright
ひだかたけし
2025-01-17 17:56:51
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