野施行十二単衣 ㉙
水恋鳥魚夫

(547)火だるま木端微塵
    詩歌特集大東亜戦争
    昭和17年2月号

大御いくさ、皇国に生まれて、潜水艇隊
神国春、在満諸友を想う、深自戒

他、痛々しくて著者を言いきれず
和歌を詠む戦争文士には
鬼ごっこをするあどけなさがある

鉛筆と消しゴムが機関銃武器さ

南洋を望んで(丸山薫)詩を書いた人

あなたは勝つと思っていましたか
土岐善麿の老いたる妻が言った、

嗚呼よくぞ言ってくれた、
8千5百万人への供養の言葉だ

肇国、皇国、海神、トウチカと続く


散文(批評随筆小説等) 野施行十二単衣 ㉙ Copyright 水恋鳥魚夫 2025-01-17 16:17:28
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