詩想、熱風思考
ひだかたけし

チリリンチリリン
響きの音の
風吹き抜けながら
脳髄震わせ
チリリンチリリン
うねり始める

風が思考を呼んでいる
思考が風を呼んでいる

風が思考を
思考を風がと
呼び交わすうち
熱を帯び 
熱の流入と共に
思考内容の脈打ち始め
一連の理念となり繋がりいく

チリリンチリリン響きの渦中
わたしの脳髄神経組織の
すっかりしっかり死に絶えて
その空洞空虚を貫き通り
熱風思考が漲り渡る

 昨日も今日も死んだ小鳥、
 何故か路上に横たわり
 轢かれちまうぞと
 想わず掴み上げれば 、
 ふっくらとむくろのやはらかく
 まだうっすらとあたたかかった





自由詩 詩想、熱風思考 Copyright ひだかたけし 2025-01-16 18:03:40
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