詩想、熱風思考
ひだかたけし
チリリンチリリン
響きの音の
風吹き抜けながら
脳髄震わせ
チリリンチリリン
うねり始める
風が思考を呼んでいる
思考が風を呼んでいる
風が思考を
思考を風がと
呼び交わすうち
熱を帯び
熱の流入と共に
思考内容の脈打ち始め
一連の理念となり繋がりいく
チリリンチリリン響きの渦中
わたしの脳髄神経組織の
すっかりしっかり死に絶えて
その空洞空虚を貫き通り
熱風思考が漲り渡る
昨日も今日も死んだ小鳥、
何故か路上に横たわり
轢かれちまうぞと
想わず掴み上げれば 、
ふっくらとむくろのやはらかく
まだうっすらとあたたかかった