燐光
川崎都市狼 Toshiro Kawasaki
燐光を見た
どちらかと云へば
アレッホ・カルペンティエエルの中で
熱されたディキシーランドのやうなジャズ
D.W.ライト氏が持ち上げた
ヘイデン・カルースの隠遁
とは一歩二歩違ふ
燐光を見た
全てが間違つてゐる
自死を許容した哲學者
容易に世紀末を思ふ事は
文藝として罷りならぬ
それがもしも
容易に過ぎるのならば
アルコホル中毒へと
多くのアメリカ人が傾斜してゐる
何が世界の警察官だ
僕は叛・アメリカである
汎・アメリカを目論んだ
理論家に
燐光でマーキングする
雄猫の如くに
嗚呼、The Clashの最期‼
(ゲバラ焼き肉のたれ・笑)
モヒカン刈りが
せめてもの僥倖を齎した映画
戦闘的、な
ウチガハ
内部事情は
火の車
そして何がサムライ・ジャパンだ
とも。ドオルのバナナ野郎どもが
本來的には
百姓天國は
地獄の一丁目
餓ゑて、餓カツゑて
生きる事を恥ぢる人々
燐光-
ひかりごけ、が彼自身である巨魁を隠蔽した
立派な文學がまた一つ
忘れ去られやうとしてゐる
「わたしたち」の國
時代が消し去つたとでも?
燐光-
詩が邪魔する
僕の中の
#詩