あらい


             早春が癇癪も躍ったものの
       ぽつんと見えている天窓などあれば私は、
     気持ちの頬骨が保持できるぐらいの欲しがる

 芯に往復する棹だ。雨曝しに鋏、ときにありほそい、
殴り合いに共食い、ありのままの射を上目遣いで演じる

 その土地をひとりづつ
              かけてく かけてゆく
                よるよまって、
                  まって。
 たとい(からかわないでください

川近くに生まれたものはそこから数え歌へ、
欠けに狼煙会うと氾がる華へ
チュウへとしためて ひかりしぶきのように、もう
耳垢であろう赦点の、浴びせるは綿入れなども能動する

 みずあめの柄あぶれだす、かるく唾を吐く
 忙しなく歩き始める張力が、雲を覗いて

                、やさしいのね 
               といって拭ってやった。

  天と刻のこえ。引き出しの鳴かせおく 
  楽屋うちに小節の ずるとした歓楽を 
  うらみ腕組視差で葉陰にわりあい
  きかせてよぅ(かなうだろか。
  ツブテの張りの眠らずは陸か すきなようにして
  廻りゆく顔になる残桜が澱 混んだ拍子

そこはとまるは はちみつの、留めてみました遠吠えや
今朝 シラガミの木片を、穿つ 点々とひろさを鑑みる
なにかをしろく消し去るようなアカ
苦い部首をおそい 遺族たずねて まわるとこで

 ものごとがたくましさをおもうなら

蘇ったよう石を地が ひっくり返るそのことが延び
瞬間の記憶。テーブルのCokeに逢着するには
リコリスがよく、たからの山では未来像は――

 グロに無鉄砲では処方箋の配置を・たばさむ
  急がば回れって準備しても、抜け落ちている

 どこからかとんでいったか      /打撲する
  恐怖症のおもう壺をいくらで買ったか /貝になる


自由詩Copyright あらい 2025-01-14 22:32:33
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