新たな朝に
ひだかたけし

朝に行き交う人々の
一人一人の顔を見定めて

誰一人からも救い手のない
自分自身を改めて見定めて
ふっと安堵しすっこ抜け

東京の新年の日々は快晴続き
透空澄み渡り青い明るみの
只々ひたすらなひろがり

突然響く声音の電話から
想い出した様掛けて来る
ささやか見守る友からの

生きていたか!に呼応しつつ

今日一日へと足を踏み出し
自らの生存という絶望の
絶対の孤独の中くぐもる叫び

この世に在り続けることの
不断の奇跡と危機をなぞり
確かめつつ定めを受け取り

改め 定めに自らの意志を返す 、

自らが依って立つ新たな地盤を
私である確かな内面の他者、
脈動スル理念銀鈴のヒビキを





自由詩 新たな朝に Copyright ひだかたけし 2025-01-14 18:21:39
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