宵の明星
ひだかたけし
この私であることの孤独
毅然と脈打ち残響する
光放たれ 一刻み 、
あの赦しの輝き
金の星、
焦がれ憧れ
じわり滲み出し
瞬時にして巡り来る
懐かしき夕暮れの訪れに
努め今日に
無数の他者を生き
突き抜け果てて
また朦朧と憮然と散逸する
このわたしなるもの、
此処に如何なる物語も無く
光浴び 一刻み 、
只この私であることの
深みに在る愛
貫かれ脈打ち
己が聖性の木霊する
闇夜間近く際にして、
全ては自らの内に在りと。
自由詩
宵の明星
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ひだかたけし
2025-01-12 18:18:02
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