あいうえおうた
鏡文志

万太郎和尚は、こう言うた。
「知の論理において揺れず、力によって負けた人間は棒で脅されても揺れなかった賢者として、天によってその名誉を守られるであろう。力によって勝った人間は論理によって勝ったと思い込む。数の論理、腕の論理…それは純粋な知の論理によって勝ったとは言えぬのでその歪みは個人によって気づくか、そうでなければもっとスケールの大きな世間的な論議を呼ぶような形でその人を、引いてはその人を取り囲む集団の名誉や物語に揺さぶりをかけるだろう。見て見ぬふりをして生き残り、勝った人間も数の論理によって勝ったと言うことであり、その責任の放棄による自由の獲得は忘却の中で輝きは色褪せ、いずれ本人たちの良心のうずきさえなければ集団的劣化として、問題意識なき社会の中で風のように狂気を加速させ、やがれ自らの首を絞め、自滅させるに至るであろう」
(枕話)
万太郎:あー、今年も本当に酒が旨いゾウ。酒がゾウならビールはやっぱり麒麟だよね! なんちゃってダッハッハッ! いっけね。今日も一人話しちゃってる。学校行っても職場行っても独り言ばっかり! 部屋に入ればCDと時々エロビデオ。しかし、今年もなんと言っても、あけおめのことよろで、よろしくねのパー。イライラも日々募り、トメラレヌのピー。薄々と気付いてる内緒でねのプー。笑顔さく、喜びの日々作るペー。おかしみに心揺れ、頬染めるのポー。元気出していかないとなぁ、おいっすー!
と、そこへ酒を飲んだ目眩から姫神登場。
姫神:まー、なんと言っても万太郎さん。今年こそ貴方の目指す公へ向けて躍進してくださいな! 悲しみも喜びも教えるヒロバー。汚きに夢は覚め、破れて糸ビー。苦しくて漏れそうで思わず屁が、ブー。けだしむね、他意はなく、悪意なきベー。木枯らしの吹く季節。一人ただ、ボー
万太郎:ありがとう姫神、勇気づけられた! 俺は紙吹雪万太郎。合言葉は雷雨決行! 五月雨の止んだ後、花は咲き、まー。しみじみと聞いているその音ドレミー。素の顔は笑顔だけ、じゃないのさムー。狭い小屋ないている、羊の目がメー。その言葉胸の奥、締め付けてモー。
姫神:まー貴方! その域よ! どんなしんどい時も、合間にリラックス。
たまにくる、腰に肩、懲りたるは、やー。散りぬるを、咲きぬるは、 湯の花のゆー。月に星。足上げて、のんびりと、よー。後『て』と『と』は、あまりで!
万太郎:『て』と『と』は、あまりか? 面白いなー。なんか、追及してんのかな? この遊び?
乱反射する光の日。集まるは『輪』リキュールに、酔いたるはほろ酔いの『を』瑠璃色の輝きは、永遠の『ん』!
『れ』と『ろ』はあまり、適当だな~!
いろはにほへとちりぬるをわか
うへのおくやまけふこえて
あさきゆめみじえひもせず

歌はつまりリズムとテンポ! 上手に酔わせて上手に騙し、白けずだらけず楽しければよし!
あー、ほろ酔いで歌に酔えて、今日も楽しかったあ。

しかし、働いてない俺が正しくて、医療ビジネスによる国家犯罪をみて見ぬふりをし続ける世間様が狂気の世界で小躍りしてて。新年からこの国は、泣けてくる~。どうもありがとうございました!



あいうえおうた動画音声作品URL
(映像は事情により乱れが生じますが、どうかご了承くださいませ)


https://www.youtube.com/watch?v=McBDOpEPnWY&feature=youtu.be


散文(批評随筆小説等) あいうえおうた Copyright 鏡文志 2025-01-10 08:40:19
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