ほしのしずく
らりるれろ。

この星の芝生のうえで何者でもなくなってみよう
くさくさとした大地のうえで名もなき草は あらず
かといって宇宙は広すぎて
わたしはついにスプーンがもてなくなった

みなキャッチボールをする為だけに親子だった
わたしはそれがかなしくてたまらない
氷は炎とつがいで それも血管すら繋がれていたから

芝生よ きみが朝に差し出す雫の星にわたしは住みたい
わたしのよどみに名がつくまえに
点滅するヒーローの最果てがみたい

ほらだれかが呼ぶ声がする
こうして僕は重石になってゆく
何者でもなくなれるとしたなら
なんのやくにもたたぬいのちになれたら


自由詩 ほしのしずく Copyright らりるれろ。 2025-01-09 07:51:14
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