中途覚醒
レタス

午前三時
茹で玉子の薄皮のような眠りは破られた
ゆうべ飲んだ珈琲が効き過ぎたのだろうか
迎え珈琲に冷えたTULLY'Sのブラックを飲み
ホールで覚醒をうながした
煙草が吸いたいのだけれど
二十一時から七時は病棟の鉄扉は固く閉まり
喫煙所は遥か彼方に在った
退院したら煙草は止めることになっている
金のミルクと塩の花というキャンディを交互に舐め
口寂しさを紛らわした
話す相手は誰も居ない
音楽を聴きたいとも
本を読みたいという気にもならない
ただ欠伸が出てどうしようもないだけなんだ


自由詩 中途覚醒 Copyright レタス 2025-01-07 05:30:07
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