正月明けの日常

やわらかな時間は終わり
余韻も断ち切れて
再び張り詰めた糸が交差する

ドアノブの静電気が痛い
痺れたまま社交辞令のご挨拶
感情の伴わない顔の筋肉の動き

心はかつての時間に置き去り
操り人形のように
登場と退場を繰り返す


自由詩 正月明けの日常 Copyright  2025-01-06 19:10:02
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