Creative Writing Space宣言
Creative Writer X

https://creative-writing-space.com/view/TopPages/index.php

【はじめに】
役者が劇場を必要とし、音楽家がコンサートホールを必要とするように、書き手もまた「場」を必要としているだろう。創造的な書き手が心躍らせて参加できる場を作りたい。これがこのサイトのテーマだ。気軽に参加できて、それでいて襟を正したくなる。包摂的で自由でありながら、ピリッと辛さもある。コミュニティが育ちつつも内輪ノリに堕さず、偶発的な出会いが期待できる。サイト内で活発に活動するもよし、通交を求めず自分専用の文芸ブログとして使うもよし——そんな良い塩梅の場を目指している。

現代詩、ライトノベル、短歌、脚本等、特定のジャンルに特化した文芸投稿サイトはすでにごまんとある。しかし、このサイトは、ジャンルに依拠した作品だけでなく、ジャンル横断的な作品も、新しいジャンルを作ろうとする野心的なクリエイティブをも包摂する、硬派で創造的な場を目指している。

【場について】
投稿サイトは単なる作品の格納機ではない。参加者が投稿する作品、コメントの応酬、運営に関する議論、さらにはサイト内外での活動——それらすべてを含む「場」そのものが、一種の「作品」ではないだろうか。誰が作者かはわからない。運営者も参加者も皆が関わる、摩訶不思議な「作品」だろう。この場があるからこそ湧いた着想によって作品が生まれることだってあり得る。もし日本文学が不振に陥っているのだとすれば、それは即ち「場」の不振ではないか。私たちは感度の高い書き手たちの創造性を引き出せるような「場」でありたい。そのために「場」としての創造性を高めていきたい。

【生成AIについて】
このサイトは生成AIを活用して構築されている。今や、プログラミングの知識がなくても投稿サイトをデザインできる時代だ。高度な機能の追加やアプリ開発も、日本語で簡単な命令を入力すればAIが対応してくれる。生成AIと専門性の高いプログラマーが協働することで、低コストでのシステムアップデートやPDCAサイクルの推進が可能になった。

AIが万能とは思わないが、新技術を活用することで新しい場の可能性を探れる。テクノロジーの進化が社会や人々の意識、ひいては文学に影響を与える中で、場そのものに生成AIを活用する意義は大きいだろう。新しい技術を使えば全てが上手くいくと無邪気に考えているわけではない。畢竟、その場にいる人間が面白くなければ意味がない。それでも、生成AIを活用して何がどこまでできるのか試す価値はあるだろう。

【管理方針について】
表現者や言論人への信頼が損なわれた時代だ。中央集権的な運営には限界がある。このサイトでは、各々の作者が自律分散的にマナー管理を行えるよう設計している。関わりたくない相手をブロック、不快なコメントを削除、不適切な発言をワンクリックで通報——こうした機能を用意している。延々と議論を続けたい人もいれば、静かな交流を楽しみたい人もいる。それぞれが自分に合ったスタイルで楽しめる場を目指している。

運営者としての責任を放棄するわけではない。場を揺さぶる行為には適切に対応し、通報があれば対処する。ただし、将来的には投票機能を実装し、運営方針をユーザーが決められる仕組みを導入するなど、より自律分散的な管理を進める予定だ。

【サイト内通貨について】
このサイトでは、コメントを付けるとサイト内通貨が付与され、バッジランクが上がる仕組みを導入している。幼稚な仕掛けに見えるかもしれないが、通貨を活用した新たな仕組みを試行錯誤し、コメント欄を盛り上げる工夫を施していく予定だ。将来的にはサイト内通貨に基づく様々なサービスの開発だけでなく、クリプトとの連動も視野に入れており、サイト内通貨が経済価値を持つ段階も検討している。

プレリリース段階から登録してくれたユーザーには、サイト内通貨を多めに付与している。この場に深く関わりたいと思える仕組みを整え、さらなるコミットを促す場作りを進めていきたい。

【最後に】
私たちは「場」に対してこだわりを持っている。場がどんな場であるべきか、場に対する感受性を失わずに参加できることが大切だ。場を適当に乗っ取り、現状維持を図るだけのような停滞が支配する状況下で、新たな創造性が生まれることは難しい。日本が文化的にも経済的にも停滞しつつある今、このサイトは「場」の停滞へのささやかな抵抗だ。

創造的な書き手が心躍らせて参加できる場を作りたい。繰り返しになるが、これがこのサイトのテーマだ。


散文(批評随筆小説等) Creative Writing Space宣言 Copyright Creative Writer X 2025-01-04 15:16:06
notebook Home 戻る