魂の大河
ひだかたけし
りんりんりん
それは 銀の
水脈です
ぴちゃぴちゃと
舌舐めずりすらするのです
放埒不自由な魂を
喰ってやる呑んでやると
魂の大河 静かさに
瞑目すればするほどに
意識の奥の光源から
静かさの奥処の深みから
銀のうねり際立たせ
やがてどよめき
ずんずんずん
脈打ち輝き増して溢れ出し
りんりんりん
銀の清めの音(ネ)を形造り
あらゆる穢れを排出し
溢れ流れ続け
終いに光の大洋へ
水晶の流れとなり鎮まるのです
自由詩
魂の大河
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ひだかたけし
2025-01-03 19:02:33
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