名無し人、透空はるかに
ひだかたけし
自らの生存に絶望し
絶望し恐怖し忍耐し
朗らかに笑いながら
明らかな意識を持つ
これが最期と新年迎え
漆黒の魔手 、
今宵にもまた戻り来るか
棺に収められ蹲りながらも
貴女達は私を埋葬しないまま
此処まで生かし意味明かさず
静かさに森林の枯葉かさこそ
王国は勃興し王国は崩れ去り
全て受け容れ漸く芽生きいく
人と云う魂の 生ける自由
自由詩
名無し人、透空はるかに
Copyright
ひだかたけし
2025-01-02 17:54:10
縦