野施行十二単衣 ⑬
水恋鳥魚夫
(542)いや重(し)け吉事(よごと)家持
自身の最後、万葉集に於いても20巻4516番、最後の和歌
家持は470首余りの和歌を万葉集に残す
それは全体の10パーセントを占めると言う驚嘆
新しき年の初めの初春の今日降る雪の
いや重(し)け吉事(よごと)
没後は藤原種継暗●事件の首謀者にされる
無罪と復権に21年の歳月がたった
くちなしの花にくちなし、酷い濡れ衣も平安時代にあった
家持のよいことは21年後にかなった
歌人年齢としてはまだ余力あるが
有終の美は突如として自らが幕を下ろした
近代人の繊細な憂愁を持つと言われる
大歌人の評価は堂々として不動です