元日独り言
ホカチャン
○「お正月」
子供の頃はわくわくしていたが
今はドキドキしている
子供の頃のようにわくわくしたいなあ!
○「元日」
おめでとう!
おめでとう!
と交わしても
めでたさは沈んだまま
○「紅白歌合戦」
「紅白」とか「合戦」とか
時代錯誤
1951年から続いている合戦は
もう終わらせないといけない
○「評価」
人が自分を評価しないからといって
怒ってはいけない
がっかりするのはしょうがないが
人生は自分の道を歩くしかないのだから
○「無常」
今月30日に救急車で運ばれていった近所の奥さんがいる
俺と同年齢だ
その奥さんの旦那と二回すれ違ったが
声はかけられなかった
いいようがなくて
肝臓ガンで正月までもたないと宣告された奥さんである
不幸は時を選ばずだ
「正月や
めでたさも
ガンには勝てず」
○「新年に思う」
自分だけの幸せを
考えてはいけない
自分だけの幸せを
願ってはいけない
心の底からささやく声がする
みんなで幸せをめざそう
これがほんとうの道だ
ずっと自分だけの幸せを探して歩いてきたが
もう疲れちまった
もう飽きちゃた
最後ぐらいは少しまっとうに生きよう
今朝も救急車の音がする
○「おもしろくない」
近ごろテレビがおもしろくない
世の中がおもしろくない
女房がおもしろくない
いや俺自身が一番おもしろくない
おもしろくないことが
増えれば増えるほど
独り言が増えていく