She said
板谷みきょう

「時間がないから。」と
あの娘は駅へと急いだ
僕は「見送る。」って言って
無理矢理バスに乗り込んだ
駅であの娘が言ったよ
あの娘が言ったよ
「私付き合ってる人が居るの。
私一度だけ結婚申し込まれたの。」
僕どんな顔して聞けばいいのか
ポツンとあの娘は
「笑って聞いてて。」
私付き合ってる人が居るの
私一度だけ結婚申し込まれたの
僕笑いながらそれを聞いたよ

汽車の発車のベルが鳴って
あの娘はサヨナラ言って
駆けて行った
僕の頭に残ってるのは
あの娘の最後の言葉だけ
私付き合ってる人が居るの
私一度だけ結婚申し込まれたの
僕ひとりで静かに呟いた

あの娘と別れて
重たい足引きずって歩く道
やっぱり僕の頭には
あの娘の最後の言葉が
私付き合ってる人が居るの
私一度だけ結婚申し込まれたの
私付き合ってる人が居るの
私一度だけ結婚申し込まれたの
僕ひとりで静かに呟いた


※AISUNO作曲
https://suno.com/song/b3ac55cf-de3a-4cba-b74b-3f64b3177bb1


自由詩 She said Copyright 板谷みきょう 2024-12-28 21:13:20
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