芸能界と若気の至り
おまる
そのむかし、芸能界に足を踏み入れた経験がある。身の程を知らなかった、
ただ、それだけのことである。
そこではトラウマになるほど厳しいレッスンや指導を受けることになったのだけど、
当時、こんなの自分には受け入れられないと思い、
また周りに土台無理な要求をしたり、反発したりしていた。
しかし徐々に環境に慣れてきて、真剣に稽古に打ち込むようになると、
まわりの態度も変わっていった。
ところがその結果、私は逆に不安になって「モジモジ」しだしたのである。
で結局、伸びるべきときに伸びきれなかった。
芸能界で成功するための鍵は、まわりからの信頼を勝ち獲ることである。
またそのために積極的に行動することも重要である。
なのに自分ときたら、お前らには絶対に従わない!と跳ね返りながらも、
提供されるレッスンにはあくまで隷従するという、
その態度は甚だ矛盾していたのである。
昨年ジャニーズ事務所の性的加害など不健全な問題が報じられ、
ちょうどタイミングを一にした松本人志の性スキーム問題、
そして2024年も暮れに突如ぶちあがった、ネタバレが過ぎる中居正広の文春砲、、
問題が表面化するたびに大手メディア、芸能界の改革を求める声が上がる。
しかし改革を本気で考えるとなると、
どこの局も、事務所も同じ穴の狢であり、事態は複雑になるだろう。
またプロデューサーたちも芸能人から性的な接待を受けることがあるため
(これもいわば公然の秘密だが)、
批判すれば自分たちにも累が及ぶ恐れがある、というわけ。
テレビ局は必ずしもタレントを守っているわけではないのだ。
今現在、ソーシャルメディアで「芸能界の暗部を取り締まれ」
云々という声が上がっているが、その背景には単に煽りや見出しに惑わされ、
標的を見つけて攻撃したいだけの人もいるだろう。
良識ある世論と呼べるものが存在するかは疑問で、
芸能界改革に関する根拠もまったくもって明確ではない。
そもそも、人々の欲望と陰謀策略が蠢いてこその芸能界の筈ではないのか?
喚テルオマエラハ何ヲ求メテイル?
嫌なら将軍様膝下の”喜び組”でも観ていればいい。
そうじゃないか?
まーいずれにせよ同じことなのだがな、、
芸能界には、若くて美しく、知的で才能があり、
精神的にも早熟な人たちが多く集まっている。
彼らは美の要素が濃縮された最高の人材であり、
その中でもごく一握りの人たちが成功することができる。
いっぽうで、そうでない二流、二流以下の賑やかしたちが
大勢入り込んでくる、彼ら・彼女らは勘違いをしているだけで、
本当に世に必要とされるような才能があるわけではない。
たしかに芸能には(主にマネジメント層を中心に)邪悪な人間が少なくない。
だがしかし、そんな輩でもタレントを見る目だけは確かなのだ、、
弱者は強者の餌になって終わる。
まずは、身の程を知ること...
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ちなみにさっき、なんで相撲取りはみんな「ソォースねっ」を連発するのかな?って、
ふと思ったんだけど。
おそらくはなんか言われた時に、
脊髄反射的にそう返すのが癖(中毒)になってるんだろうな。
だからあの相撲取りたちが口を揃えてあの「ソォースねっ」のリフレインには、
本当は見た目以上に凄惨な過去があるんじゃないかな?
そこんとこ踏まえると、今までなんとなく可愛い感じで眺めてたのが、
ちょっとだけ切なくなってしまう。
昨年あたりか某メンタリストさんが
「芸能人はじつはぜんぜん金もってないから事務所を裏切れないイエスマンばかり」
って話をしてて、
そりゃまあトップオブトップ芸能人の草なぎ剛なんかは何億もの家を建ててるわけで、
だからあのランクの人は例外中の例外で、
全然余裕で裏切れるんだろう、実際に切ったしなスマップを。
だけど今まさにテレビの階段をのぼって頑張っている子たちは、
某さんが仰るようにあんまり金貰ってないんだろう。
ここ数年の芸能トピックスを振り返ると、
タレントの独立や新しい形態の挑戦がいくつも話題になっている。
個人YouTubeチャンネルの運営に力を入れるタレントや、
自らプロデュースするブランドを立ち上げる人々が増えている。
これは、従来の事務所依存型の働き方から脱却しようとする流れの一環であろう。
来るべきタレントの総個人事務所時代に向けて「ソォースねっ」
の精神から脱却するためには、
芸能人たちは鋼のごとき覚悟が求められる。
その先に待っているのが「マル!かわいがってやれ!」(by 時津風親方)
のビール瓶殴打事件的なアレだとしたら、
やっぱりワロス、、いや、わろえないけど
昨年、Xの方でチラホラ話題になってた「VIVANT」で、
もと相撲取りの富栄ドラムが人気急上昇とかいうのを聞いて、ズッコケたんだ。
いわくエキストラから大抜擢されて、ブレイクだと
そのニュース、ちょっと昭和脳すぎやしませんかねえ?
って...
依然として、鉄の掟の世界である。芸能界。