すなはまで骨をひろう
そらの珊瑚

いつか森のいちぶだったもの
小鳥をすまわせ
そのうたに耳をかたむけていたもの
みどりの葉をめぶかせ
ゆびさきは空へとむかう
よるになれば流れる星のゆくえを占ったもの
むささびの発射台になったり
恋の蔓をはびこらせてもいた
嵐にほんろうされたり
凍えてじっと耐えるしかない日もあった

いくどとなくそんな季節をみおくり

時にながされた木は
今、白い骨になり
つややかで
なにもまとわない
ここは寄せては返すはて


自由詩 すなはまで骨をひろう Copyright そらの珊瑚 2024-12-27 10:14:06
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