きみと正夢
百(ももと読みます)

 蜂雀の巣のなかで
 お稲荷さんを食べた

 こなごなのみつ豆と
 寒天の星を浴びる

 ひゅーっと飛んでゆく意識の奥で
 ぴよぴよのプロパンガスが

 破裂 する

 たまごを温めるときから
 子育ては始まっているの

 柔らかいね 鳥居さん を
 潜ってゆく

 感情の毛布に向かいてご挨拶

 見つけたことのお印は
 初めましてという言葉

 たまごの温もり
 感じているのね

 微睡のなかで
 きみと再会できた歓びに

 名前をつけよう
 初めまして

 アニメーションでも
 一緒に観ようかぁ



自由詩 きみと正夢 Copyright 百(ももと読みます) 2024-12-26 07:00:27
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