陽の光
Giovanni
陽の光がさみしい それは
常緑樹の隙から洩れ来る
ひとつの悲しい思い出
私は一人
誰といても一人
木を眺めても
火を焚いても
風音に紛らわせ叫んでも
私は一人
そして
そうして
私は飛び立った
葉々の隙を抜け
木々を火々を風々を
はるかにかなたに
見下ろして
私はさみしい
だから
たった一人
高い空へと
凍えた凧のように
自由詩
陽の光
Copyright
Giovanni
2024-12-23 18:03:18