青春から、ようこそ
らりるれろ。

のぼせた様相なのに
熟れていないとは何故に?
オドリクルウ日々

苦しそうで涙さえ浮かべるのに
未だ爆ぜないとは何故に?
セマリクルウ日々

腹を壊すと知っているのに
コーヒーをたらふく飲んで
不健康なゲップ

選手宣誓は終わり
旗が掲げられ
そこにマンシップなど無く
雨が降れば豹柄になる大地だよ
殴り殴られ
口ん中鉄でいっぱい

それでも
この世は
永遠の回廊だ、と
地団駄を文字通り踏んだ

青春からようこそ
捨てた子猫は帰ってきていた
無差別に照らす
陽だけが頼りだよ
無邪気に白黒と割いてゆく

キャベツを切り続ける
忙しない音と、
フーカフーカした
生き物たる柔らかさ
君に告白したいと思ったさ

ボタンひとつないエレベーターの中
僕は考えた、枝を生やす方法を

ささやかな幸福と
ぎごちなくも朗らかな遊びと
この蝶番のある腕で
ギギギ、と開いてゆけば
開いてゆけばね



自由詩 青春から、ようこそ Copyright らりるれろ。 2024-12-21 12:01:49
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