走り書き
佐白光


 出て行くあなたの後ろ姿を見送りながら

 机の上の走り書きに目が止まる

 『ごめん』

 たった3文字の走り書き

 些細なことで諍いもした

 笑顔が溢れる思い出もある

 涙がこぼれ落ちていく

 寂しさに押しつぶされそう

 あなたのこと忘れられるその日まで

 笑顔も忘れてしまいそう

 『ごめん』の隣に

 さようなら と書きました

 


自由詩 走り書き Copyright 佐白光 2024-12-20 23:37:47
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