ロード、バード、ストックヤード
らりるれろ。

黒電話の尻尾に
ボールペンを巻き付け欠伸
落ちた文字
を掬う気もなかった
引っ掻かれた痕、は
途端喋り出した

絵のない額縁
のようなホテルの窓
ひた、と
冷たい壁に頬擦りし
小鳥が囀り風が始まる
のをしばし待つ

夕暮れの境に痣があった
やめとけと言ったのに弄った


廻る影!

空のスノードーム!

人!

人!!

鳥!!!!!


刻むためにある光を
線路の石に映し出して

嗚呼

雑踏に消えていっても
蹲る人を避けて
道ができると思っていた
銀杏が薫るのは何故、
何故、何故、 と

凍てつく街に身慄いする
静止した観覧車に
今いるって
今、連絡したら
かわるの。
かわるの、ぼくは

初雪の過ぎる暇に
銀杏の薫るを見過ごし
歩みゆく

逆らって上りゆく


自由詩 ロード、バード、ストックヤード Copyright らりるれろ。 2024-12-19 16:54:59
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