正気の詩
鏡文志

混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、希望ばかりではないぞ。
リストカットする。自分で自分を傷つける。何故自分でそんなことをするのか分からないと、彼女はいう。
図書館へ行けば色々な本が置いてある。自分で調べて何故、そんなことをするのか分かろうとする。本は無料だ。調べると分かることがある。貴方はその事実に、耐えられるか?
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、笑顔ばかりではないぞ。
目の前で泣いている子供がいる。ナイフを突きつけてくる人間がいる。一歩外に出れば千人の敵がいる。
引きこもろうとすれば、一生閉じこもって生きることも出来る。外に出る。立ち向かう。どう事態が動くか? 一寸先は闇だ。貴方はそれでも危険な賭けに出れるか?
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは平和ばかりではないぞ。テレビが嘘をついている。コロナワクチンで人が死んでいる。揉み消し隠蔽することも出来れば黙認することも出来る。立ち上がる反対する。テレビ局市役所厚労省に電話をかける。おかしな答え、納得し難い返事が返ってくる。目をつけられれば己の立場も危うい。貴方はそれでも世の不正に贖う勇気があるか? 
混迷の闇の中を照らす一筋の光。その向こうにあるのは、恐怖だけではないぞ。立ち上がる。覗き見る。調べ上げて叩き潰す。思いっきりぶつかってみる。悪い結果が出る。しかし、それがなんだと言うのか? 貴方はそれがやりたかったのではないのか? 混迷の闇から抜け出たかったのではないか? 闇の中で安息を願い、笑っているのは誰だ?


自由詩 正気の詩 Copyright 鏡文志 2024-12-19 16:45:13
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