ヴァーティゴ*
ひだかたけし
千里の浜の渚に寄り添い
ひとりの人が海原をひらいた
開くべくもなく海の紺碧を開き
巨大な炎の渦を渚に打ち上げ果てた
浜辺の人々は息を呑み足をとどめて
巨大な炎の渦が減速し窪みゆく一処
眩いばかりの輪光に収束していくさま
眩暈しながら見つめつづけた
*石原吉郎『足利』からの増幅詩表現として(同作は、作者コメント欄に掲載)、題名はU2”Vertigo“より引用
自由詩
ヴァーティゴ*
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ひだかたけし
2024-12-18 17:53:03
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