頬と雪(習作)
トビラ

ポゥと灯る
淡雪は幽霊の涙
だって、そうでしょ
あの子の思い出が
まぶたからこぼれる

バカだな
それはそう
愛しさは
金平糖のせいだから

助けてほしいよ
わからないからさ
明日ちゃんと立っていられるか
はっきりとしないから

ツゥと伝う
未来は行方不明なポラリス
迷子センターで泣いている手袋
ビタビタな祝日は
袋を開けるエチレンガス

なんかさ試験って辛いね
落第をしないか心配になる
ラクダなんて乗ったことがないのにさ
飼い桶の中の英単語でお腹を下しそう
ごめんなさい、ごめんなさい
謝ることでなんとかしようとして
それはなんの解決にもならなくて
銃弾は発砲される

社会人って冷凍食品だ
焼きそばには遠いなあ

朝早く起きて
お味噌汁を口にふくむ
代替品の無い、今日
働くことは美しい機能
体の中を巡る血が
この瞬間に流れゆく


自由詩 頬と雪(習作) Copyright トビラ 2024-12-16 23:51:58
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